020映像資料
碧落
DOC134-010-5699
採取日: 2026.01.08

眠れない男が、173年後の世界で目を覚ます。
半年近く、ほとんど眠れていない。睡眠導入剤も効かない。リラックス系の音楽も駄目。そんな円のもとへ、島の奇人・志葵博士がある提案を持ちかけてくる。
「我々が発明した睡眠導入装置は、人が本来備えている冬眠の本能を呼び起こす」
熊のように眠れるなら、と装置に横たわった円が次に目を開けたのは、2198年だった。 博士も、大氣さんも、知っている人間は誰一人生きていない。窓の外の景色だけが、眠る前と何も変わっていなかった。 173年後の島では、「碧化」という病が蔓延していた。罹患するのは、この小さな島の住人だけ。そして医者は言う。あなたにしか、彼らを救えないと。
干渉されずに静かに暮らしたかっただけなのに、なぜ自分はここにいるのか。なぜ人は、いつも自分の傍に集まってくるのか。孤独と繋がりの間で揺れる青年の、静かな物語。---本書は「記録資料一三四号」アーカイブの一文書です。同シリーズの他作品と世界観を共有しますが、単独でも完結した物語としてお読みいただけます。

